ワークショップを終えて
ワークショップが終わって、すでに2週間を迎えようとしている。未だにワークショップが終わってからもずっと、考え続けていることや人生観が変わったなと感じていることがある。
まず、「ありのままの自分でいいんだな」ということだ。実は、私は過去にあったある経験から、周りと何もかも一緒でなければいけないんだなと感じるようになってしまい、なんとなく生きづらさを感じていた。例を挙げるとするなら、ある事柄に対して同じような価値観や考えを持たなければいけないと考えるようになっていた。もし、異なる価値観があるなら、異質な存在として見られているような感覚すら感じるようになっていた。
しかし、実際にスタンフォードで行なったワークショップで、その感覚や考えが一瞬にしてなくなった。実際に一緒にワークショップを行なったスタンフォード生は、私と比べ物にならないぐらい多様なバックグランドを持っていた。そのため、どんな私の意見も肯定してくれ、受け止めてくれたり、彼女らなりの意見もぶつけてくれた。また、"I see you" "I am here"、3日目に行なったパフォーマンスワークでも、皆どんな私であっても受け止めてくれるという安心感を感じた。これを行う前は、自分自身をアートや演技を通じて表現することに恥ずかしさを感じていた。しかし、ワークを終えた後に先生や他の子からもらうフィードバックによって、自信を持てるようなった。こうした影響からか、自分自身に自信がつくようになったように思う。実際、重松先生にも最終日に、「初日と表情が全く変わったね。本当に明るくなった。最初来た時は、ほんとおどおどしてる感じだったけど笑」と言って下さった。
もう1つは、「多様性についてもっと理解を深めるべきだ」と言うことだ。これは、ワークショップ中にも感じたことでもあるが、特にサンノゼ日系アメリカ人博物館に痛感した。私は、今まであまり日系アメリカ人の歴史を知らなかった。しかし、実際に博物館で話を聞いてみると、かなり衝撃を受けた。内面はアメリカ人でも日本にルーツがあるというだけで、馬小屋を改造しただけの小屋で3年も住まなければいけなかったり、死ぬ確率が高い軍の部隊で活動しなければいけなかったり。あまりにも、非人道的な政策に言葉を失った。今は、徐々に日系アメリカ人に対する差別などは、昔と比べたら改善しつつあるというが、それでもアメリカには人種差別は根深く存在する。実際に、ワークショップ中も人種差別や人種問題についての議論が出てきて、もっとそうした問題について関心を持つべきだなと考えさせられた。今後、日本も定住する外国人の割合が増えていくとされている。将来のためにも、多様性に配慮した広い視点を持ち、物事を多角的に考えていきたい。
振り返ると、本当に4日間とは思えないほど、多くのことをスタンフォード大学で学ぶことが出来た。ここで学んだことは、必ず将来社会に出た後も活かしていきたいと思うし、アートで自己表現することも大切にしていきたい。最後に、こうした貴重な1週間を与えて下さった先生方に感謝申し上げたい。
本当にありがとうございました!また日本でもお会いしましょう:)
おまけ① 死ぬほど美味しかったSalt and Straw🍦 帰国直前に空港近くにあるのを知って、Uber Eatsでもう一回頼もうかなと思うぐらい美味しかったです!笑笑
おまけ② Palo Alto 市内 スタンフォード大学から車で10分でいけます!イルミネーションも綺麗で、お店もたくさんありました〜✨
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「周りと何もかも一緒でなければいけないんだなあ」と感じていた貴女へ
そんな風に感じていたとしたら、どんなにか辛い生きづらさを感じ、そして井本先生が書かれているような内側からの輝きも出てこなかったことでしょうね。
そんな貴女が本来の自分を取り戻し「ありのままでいいんだなあ」と心身全てで感じられるようになって、本当に素晴らしいですね。そこに多様な学生達からの、無条件の肯定的な眼差しが温かく届いていたのですね。
これからも益々、この世で一つのご自分を育て磨いていって下さいね。
私も、プログラム中にemmaさんの表情がどんどんと明るくなり、内なる輝きが増していくのを感じていました。
初日の、ボールを使ってお互いの名前を覚えるワークのときのJさんとのやりとりを経て、数日後には共にじゃれあったり踊って笑ったりしている様子をみて、2人の絆を感じましたよ。